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性病・性感染症(STD)

性病・性感染症(STD)

性病・性感染症は性器を挿入するセックスのほか、オーラルセックスやアナルセックスでも感染する可能性があります。
中には、妊娠中の母親から赤ちゃんへ感染してしまう病気もあります。
感染初期は無症状や症状が出ても軽い事が多く、本人も気づかない間に他の人へとうつしてしまったり、自覚症状があっても受診するのをためらい、悪化してしまうケースも多々あります。
性病・性感染症は適切な治療を受ければほとんどのケースで完治する病気ですので、もし思い当たることがあればすぐに検査を受けられることをおすすめします。

症状から考えられる疾患例

おりものに異変・不正出血

病名をクリックしていただくと症例図つきの説明にジャンプします。

・白色 
・量が増えた 
・イヤなニオイ
カンジダ
・黄緑色 
・イヤなニオイ
トリコモナス
・緑白色、淡黄色 
・イヤなニオイ
クラミジア 淋菌
・おりものに血が混じる
・ピンク色のおりもの
クラミジア 淋菌 子宮頸がん

性器の異変・性交時の痛み

病名をクリックしていただくと症例図つきの説明にジャンプします。

・性器や周辺にかゆみ
カンジダ トリコモナス
・痛みや痒みを伴う水疱
性器ヘルペス
・しこりがあり潰瘍化
淋菌 尖圭コンジローマ
・排尿時に少し痛い 
・痒み 
・不快感
クラミジア 淋菌
・炎症をおこしている
・性交時に痛みを感じる
カンジダ トリコモナス クラミジア 淋菌

のどの痛み・口内のできもの・その他

病名をクリックしていただくと症例図つきの説明にジャンプします。

のどが腫れる 
・痛み 
・不快感
咽頭淋菌 咽頭クラミジア
・のどの痛み、発熱 
・リンパが晴れる
HIV
・唇に水疱が見られる
口唇ヘルペス
・口内や下のただれ
梅毒
・発熱 ・倦怠感 
・のどの痛み 
・黄疸 ・吐き気 
・食欲不振など
B型肝炎 C型肝炎 HIV

主な性病・性感染症

カンジダ外陰膣炎

検査方法:膣内分泌物を採取元々体内に存在しているカビの一種で、風邪や疲労・ストレスなど体調の変化によって自然発症することもあります。

白いヨーグルト状のおりもの おりものの量が増える かゆみ 排尿・性交時の痛み

性器ヘルペス

検査方法:視診感染から発症まで:約3日~1週間
一度感染してしまうと、ウイルスを完全に死滅させることが出来ないため、生涯にわたって再発する可能性があります。

性器周辺に水ぶくれや赤い発疹 痛みやかゆみ

尖圭コンジローマ

検査方法:視診感染から発症まで:数週間~数ヵ月
子宮頸がんを引き起こす悪性型のHPVも同時に発見されることもあるため、早めの検査が望ましいです。

ニワトリのトサカ(カリフラワー状)や乳頭のようなイボ

淋菌

検査方法:腟内分泌物を採取感染から発症まで:約2~7日
感染率が高く、特にオーラルセックスによってうつることが多いです。放置すると排卵障害など、不妊症の原因になることも。

黄味がかった膿のようなおりもの イヤなニオイ かゆみ 排尿・性交時の痛み

クラミジア

検査方法:腟内分泌物を採取感染から発症まで:約1~3週間
感染率が高く症状も出にくい事から気づかないうちに他人へと感染させることもあります。不妊症の原因になることも。

黄味がかった膿のようなおりもの イヤなニオイ かゆみ 排尿・性交時の痛み

トリコモナス

検査方法:腟内分泌物を採取異臭の強い黄色い泡状のおりものが増え、腟やその周辺に強いかゆみや痛みを感じます。性行為の経験がなくてもトイレや浴槽、下着やタオルから感染する可能性がまれにあります。

黄白色から黄緑色のおりもの イヤなニオイ かゆみ 排尿・性交時の痛み

梅毒

検査方法:視診・血液検査感染から発症まで:約1~4週間
初期に発疹や潰瘍、中期に全身症状が現れます。感染経路はオーラルセックスを含む性行為・血液感染・母子感染があります。

性器・肛門・唇などに、できもの・しこり・ただれ 太ももの付け根のリンパ節が腫れる 全身に赤茶色の発疹

HIV

検査方法:血液検査感染から発症まで:3ヶ月~数年
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)によって免疫不全を起こす病気。
以前は不治の病とされていましたが、現在では様々な治療薬が開発され症状を抑えることが出来るようになってきました。

発熱・のどの痛み 倦怠感・食欲不振

B型肝炎
C型肝炎

検査方法:血液検査感染から発症まで:1~6ヶ月
血液や体液を介して肝炎ウイルス(HBV / HCV)に感染することにより起こる肝臓の病気です。
C型肝炎は放置すると慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行する場合があるので注意が必要です。

口唇ヘルペス

検査方法:視診感染から発症まで:約3日~1週間
口周りや唇に軽い痛みを伴う水ぶくれができます。一度感染してしまうと、治癒しても再発する可能性があります。

唇に水ぶくれ 口周りの痛みやかゆみ

咽頭淋菌

検査方法:のどぬぐい液のどの痛みや腫れ、発熱などの咽頭炎に似たような症状が出ます。
ただし、女性は無症状が多く、放置したままにすると卵管炎や卵巣炎といった感染が広がってしまいます。

無症状が多い のどの痛みや腫れ 発熱

咽頭クラミジア

検査方法:のどぬぐい液感染から発症まで:約1~3週間
クラミジアに感染した性器からオーラルセックスを介して感染するケースがほとんどです。

無症状が多い のどの痛みや腫れ 耳が詰まった感じ

性病・性感染症の検査

性感染症は他の病気と違い非常にセンシティブです。
当院では、患者様のプライバシーを第一に考え、受診して頂きやすい環境を整えておりますのでご安心下さい。

当院で治療可能な性病・性感染症

カンジダ 内服薬、外用薬、膣錠(膣の中に入れる薬)
ヘルペス 内服薬、外用薬
尖圭コンジローマ 外用薬、外科的療法
淋菌 点滴
クラミジア 内服薬
トリコモナス 内服薬、膣錠
梅毒 内服薬

検査〜治療開始の流れ

Step 1
問診・診察 医師による問診と必要であれば患部の診察を行います。どの検査を受けていいのかわからない場合も適切な検査をご提案しますのでご安心下さい。
Step 2
検査物の採取 検査内容に応じて、尿・おりもの・うがい液・血液などの検査物を採取します。
Step 3
結果報告 1週間後、ご来院いただき検査結果をお知らせいたします。
陽性の場合はお薬の処方など治療を始めることが可能です。

よくあるご質問

性病検査や治療に保険は適⽤されますか?
感染の疑いや症状がある場合は保険適⽤が可能なので健康保険証をご持参ください。検査のみをしておきたい場合は⾃費診療になります。
性病の検査を受けると家族や会社にわかりますか?
ご安心ください。保険・自費診療に関わらず、検査内容や治療内容が知らされることはありません。たとえば、保険適用で性病の検査や治療を受けても、健康保険組合から届く「医療費のお知らせ」には、日時・医療機関名・金額しか記載されません
性病を放置したままでも治りますか?
治療を受けないと、性病は自然治癒することはなく、進行していきます。罹患する性病によりますが、男性の精巣や⼥性の腹部に菌が侵⼊し不妊の原因になることもあります。とくに⼥性の場合は激しい腹痛に襲われる⽅もいらっしゃいます。
検査結果までどれぐらいかかりますか?
検査結果のご案内は1週間程度となります。
即日に結果がわかるスピード検査は、通常の検査に比べ少し精度が劣るため、当院では採用しておりません。
※感染している方のうち、およそ3割の方が「陰性・感染なし」という結果になり、治療が遅れてしまう可能性があります。