月経日はコントロールできます。
結婚式や試験日・旅行など大切な時に生理が重なってしまうと、気分がイライラしたり漏れが気になって集中できないなど、女性にとって月経の来るタイミングは非常に重要な問題です。そんなどうしても月経を避けたい時は、ピルを服用することで月経日を早めたり遅らせることが可能です。次の月経までの日数、ずらしたい期間、月経前の症状、体質などを考慮した上で、内服方法や使用するピルを決定します。
費用
診察代+薬代 | 5,500円 |
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正常な月経とは?
月経周期は25~38日間で、予定日の前後2~5日程度のズレであれば正常の範囲内です。
生理が始まり持続する期間は3~7日。経血量は20~140mlとされています。
生理痛も市販の鎮痛薬でやわらいだり、日常生活に支障の出ない程度であれば問題ありません。
月経周期の異常
・頻発月経
24日以下の短い周期で起こる月経のこと言います。主な原因は、ストレスによるホルモン分泌の乱れや卵巣機能の低下ですが、中には排卵後に分泌される黄体ホルモンの機能不全で起こることもあります。
・稀発月経
月経周期が39日以上になることを稀発月経と言います。 稀発月経であっても、基礎体温が正常であれば排卵はしているので特に問題はありませんが、思春期や更年期では無排卵のケースも多くみられます。原因としては、多嚢胞性卵巣、精神的ストレス、急激な体重の増減、甲状腺機能障害などが考えられます。
・続発性無月経
3か月以上月経が停止している状態のことをいいます。このような状態の多くはホルモンの機能が低下しており、放置していると治療に長期間必要になるので、妊娠の可能性が考えられない場合は、なるべく早く診察を受け治療を開始することをおすすめします。
月経困難症(生理痛)
日常生活に支障をきたすほどの生理痛を「月経困難症」と言います。
月経困難症の原因は2つあり、1つははがれ落ちた子宮内膜(経血)を体外に押し出す際に生成されるプロスタグランジンというホルモンが原因の「機能性月経困難症」。プロスタグランジンは子宮の筋肉を収縮させる働きがあり、これが過剰に生成されることで強い腹痛や腰痛、嘔吐などを引き起こします。もう一つは子宮内膜症や子宮筋腫、性器の炎症などが原因となって引き起こされる「器質性月経困難症」。
機能性月経困難症の場合は、鎮痛剤や漢方、低用量ピルを服用することで症状を改善することが出来ます。しかし器質性月経困難症の場合は重篤な疾病を併発している可能性も高いので、早急に治療が必要となります。
どちらにしても、耐え難い痛みを感じた際は無理をせず早めに受診するようにしてください。